私立医学部は難問が解けないと受からない?標準問題を落とさないことの重要性
こんにちは。Dr.TAKAゼミ医学部予備校校長の上山です。
「医学部を受けるなら、かなり難しい問題集までやらないといけませんよね?」
医学部志望の生徒さんと話していると、こういう質問を受けることがあります。
医学部という名前だけを見ると、難問を次々と解ける生徒しか合格できないような印象を持つかもしれません。
もちろん、大学によっては難度の高い問題も出ます。
ただ、実際に生徒の答案を見ていると、多くの場合、合否を左右しているのは「一番難しい問題を解けたか」ではありません。
むしろ、
解けるはずの問題を落とさなかったか。
こちらの方が重要だと感じます。
難問1問より、標準問題3問を落とさない。
数学を例に考えてみます。
試験中にかなり難しい問題が1問あったとします。
周囲の受験生もなかなか解けない問題であれば、その問題を落としても大きな差にはなりません。
一方で、標準的な問題を計算ミスや知識不足で2問、3問と落としてしまうと、こちらは大きな差になります。
これは英語や理科でも同じです。
医学部入試では、
見たことのある問題、
典型的な問題、
基本事項を少し組み合わせた問題
をどれだけ正確に処理できるかが大切です。
福岡大学医学部の数学についても以前のコラムで書きましたが、難問に長時間かじりつく力より、典型問題を速く正確に解く力が重要になる試験は少なくありません。
医学部受験生だからといって、最初から難問集ばかりをやる必要はありません。

問題集のレベルを上げる前に「本当に今の問題集は終わっていますか?」
生徒さんと話していてよくあるのが、
「黄チャートは終わりました」
「良問の風はやりました」
「英文法は一通りやりました」
という話です。
そこで実際に問題を出してみると、意外と解けません。
これは珍しいことではありません。
一度問題集を最後まで解いたことと、その問題集の内容が自分の力になっていることは別です。
私は、
問題を見た時に方針が立つ。
途中式を自力で進められる。
最後まで正確に答えが出せる。
ここまでできて、初めて「その問題はできる」と考えています。
医学部受験では範囲が広いため、「一度見たことがある」という問題を大量に作るより、
「このレベルならかなりの確率で取れる」
という範囲を広げた方が強いです。
以前、医学部数学の勉強法について「難しいことをやらない勇気」という話を書きましたが、この考え方は直前期になるほど大切になります。
新しい問題集に進みたくなる気持ちは分かります。
ただ、手元にある標準レベルの問題集でまだ取りこぼしが多いのであれば、まずそこを完成させる方が先です。
過去問は「点数」だけでなく、落とした問題の種類を見る
これからの時期は過去問を解く機会も増えてきます。
その時に、
60点だった。
70点だった。
という合計点だけを見るのではなく、
どのレベルの問題を落としたのか
まで確認してほしいと思います。
難問をすべて落として60点だった生徒と、標準問題を何問も落として60点だった生徒では、今後やるべき勉強が全く違います。
前者であれば、難度の高い問題への対応を少しずつ増やしてもよいかもしれません。
後者であれば、問題集のレベルを上げる前に、基礎から標準問題へ戻った方が良いです。
最近、実際に医学部の過去問を生徒たちに解いてもらっていて、改めて感じている部分でもあります。
共通テスト形式ではある程度点数が取れていても、私立医学部形式になると急に手が止まる生徒は珍しくありません。
ただし、だからといっていきなり難問を大量に解けばよいわけではありません。
まず確認したいのは、
典型問題を理解しているか。
時間内に処理できるか。
計算を最後まで合わせられるか。
この3点です。

医学部受験は簡単な試験ではありません。
ただ、
「難しい試験だから、難しい問題ばかり勉強する」
というのは少し違うと思っています。
難しい試験だからこそ、取るべき問題を確実に取る。
その土台ができてから、必要に応じて難度を上げていく。
私はその順番が大切だと考えています。
受験校選びや学習計画について迷っている方は、個別相談でも一緒に整理できます。現在の成績や志望校がまだ固まっていない段階でも構いません。



