現役医師が考える、偏差値帯別の勉強法【英語編】
偏差値40~50の場合

先のコラムでも述べたように、医学部を目指すには、1年間相当に魂を込め不屈の精神で猛烈に頑張らないと厳しい偏差値帯になります。もちろん、41と49では大きく違うなどはありますが、そういっていてはなかなか分類が難しいのでこのように分けさせて頂いています。
これくらいの偏差値帯ですとまず間違いなく、高校範囲というより中学範囲の文法、単語がきちんと入っていないです。例えば公立高校のテストがコンスタントに9割以上取れるのであればそもそもこの偏差値帯にはならないと思います。
一番問題なのは、浪人開始時の偏差値がこのレンジにいることではなく、身の丈にあわない勉強をしてしまう事です。特に文法は苦手な人が多いので、まずは焦らず中学範囲の基本文法を「SUPER STEP」などを通して固めていくことをおススメします。大丈夫です、ほとんどの高校生は「SUPER STEP」の問題集を完璧に解くことはできません。
後はとにかく単語を覚えましょう。この偏差値帯ですと大学受験用の長文問題集はどんなに簡単と言われているものでもなかなか読むことが出来ません。解釈系の本(入門英文解釈の技術70など)をやっていくのはありだと思いますが、単語が全然入っていないことによる英語アレルギーを発症している可能性の高い偏差値帯ですので、まずは単語をしっかりと覚えていきましょう「ターゲット1400」→「ターゲット1900」ときっちり覚えていくだけで、全く違う世界が開けるはずです。
偏差値50~60の場合

文法に関しては中学範囲はそれなりに理解している偏差値帯です(ただし完璧とまでは言えない人も多い偏差値帯です。不安な場合は上述のように焦らずまずは中学範囲を定着させましょう。)。学校・予備校の授業や、講義本系で高校文法の基礎を理解しながら「ネクステージ」「vintage」などの問題集を解いていきましょう。ただし、枝葉末節の知識にはこだわらなくて良いです。大枠を理解するよう努めましょう。
単語は「ターゲット1900」や「DUO3.0」などの標準的なものをきっちりと仕上げていきましょう。あれこれ手を出してうろ覚えの単語を増やしても意味はありません。0.5秒で和訳が出るレベルの単語を着実に積み上げていきましょう。このレベルだと「鉄壁」などの単語帳はover workだと思います。
長文練習もかなり力を入れてやっていきましょう。「入門英語長文問題精講」や「やっておきたい英語長文300」「毎年出る 頻出 英語長文」などを進めていって下さい。「基礎英語長文問題精講」などはレベル的にまだ早いです。長文演習をするときは必ず制限時間を守って取り組みましょう。解くときは何とか自分の知っている単語と文法知識を組み合わせつつ、先の展開を予想しながら一生懸命分の内容を大筋理解できるよう頑張ってください。解き終わった後の復習は解説等見ながらゆっくりやってもらえると良いと思います。
偏差値60~の場合

偏差値が60前半であるならば科目偏差値としては合格がもらえる医学部もある可能性はあります。私としては偏差値が65までのレンジであれば文法は「ネクステージ」がある程度出来、単語は標準的な単語帳を隅々まできちんと覚えており、長文に関しても上述したようなレベルの問題集や共通テスト・二次試験の過去問などで素早く読む練習を数多くしていけば辿り着くレベルだと思っています。
自身も高校の時の英語の科目偏差値は65を超えていましたが、文法に関しては「高校英語文法完璧です!」とは口が裂けても言えないレベルでした。ただ、単語帳は「DUO3.0」を何十周もしてほとんど覚えていたと思いますし、精読はあまり自信がありませんでしたが、「素早く読んで文章の大意を掴む」という事に関しては英語長文をたくさん読んでいましたのである程度自信がありました。
これくらい出来れば共通テストや問題が比較的平易な地方国立・私立医学部であれば他の受験生を上回り合格ラインに達することが出来ると思います。
とにかく、英語は積み上げの科目ですので現状のレベルに合わせた学習が必要であり、そのレベルというのは受験生の皆さん本人が自覚しているよりも圧倒的に低い所にある可能性が高いのでしっかりと現状でやるべきことを指摘してくれる環境に身を置いて頑張って行くのが良いと思います。
ここまでお読み頂いてありがとうございましたm(__)mまた次回のコラムでお会いしましょう(・ω・)ノ