【2027年度版】産業医科大学入試を現役医師・医学部予備校校長が解説|A・B・C方式の違いと合格戦略
こんにちは!Dr.TAKAゼミ医学部予備校校長のDr.TAKAです(^^)
私は現役医師として診療を続けながら、福岡で医学部受験生の指導を行っています(*^^)v
今回は、北九州市にある産業医科大学医学部の一般選抜について解説します。
産業医科大学は、入試制度に大きな特徴があります。特に2027年度入試から一般選抜がA・B・Cの3方式となり、「どの方式を受けるべきか分からない」という相談も多いです。
単に偏差値だけを見て出願するのではなく、各方式の違いと自分の得意科目を理解したうえで戦略を立てましょう。
産業医科大学入試はA・B・C方式の違いを理解しよう

2027年度の産業医科大学医学部一般選抜には、A方式・B方式・C方式があります。
また、A・B・C方式は複数方式への出願が可能です。自分に合う方式を一つだけ選ばなければならないわけではありません。共通テストと個別学力検査の両方を受ける受験生であれば、条件を満たす複数の方式に出願し、合格の可能性を広げることができます。
A方式
A方式は共通テスト、産業医科大学の個別学力検査、小論文・面接を組み合わせる方式で、募集人員は約60名です。
共通テストは300点、個別学力検査は数学・理科・英語が各200点の合計600点です。さらに小論文50点が加わり、面接も合否判定で重視されます。
最大の特徴は、独自試験の比重が共通テストよりも大きいことです。共通テストで思うように得点できなかった受験生でも、数学・理科・英語の記述力が高ければ挽回できる可能性があります。
B方式
B方式は、共通テストを利用せず、A方式と同じ個別学力検査と小論文・面接で選抜する方式です。募集人員は5名以内です。
ただし、個別学力検査の得点率が70%以上であることが小論文・面接へ進む条件となり、その中から成績上位20名以内に絞られます。募集人数も少ないため、共通テストを使わないから受かりやすい入試では決してありません。
共通テストには不安がある一方、数学・理科・英語の学力に自信がある受験生向けの方式と考えるとよいでしょう。
C方式
C方式は、個別学力検査を課さず、大学入学共通テストと小論文・面接で選抜する方式です。募集人員は5名以内です。
共通テストは900点満点で、得点率80%以上の受験生のうち、成績上位20名以内が小論文・面接へ進みます。80%はあくまで資格条件であり、実際には募集人数の少なさを踏まえて、より高い得点を目標にする必要があります。
こちらは共通テストで安定して高得点を取れる受験生に適した方式です。国公立医学部を第一志望とする受験生にとっても、出願を検討しやすい選択肢になると思います。
| 方式 | 主な試験 | 募集人員 | 向いている受験生 |
|---|---|---|---|
| A方式 | 共通テスト+個別学力検査+小論文・面接 | 約60名 | 共通テストと記述試験を総合的に戦いたい人 |
| B方式 | 個別学力検査+小論文・面接 | 5名以内 | 数学・理科・英語の記述力に自信がある人 |
| C方式 | 共通テスト+小論文・面接 | 5名以内 | 共通テストで高得点を取れる人 |
※上記は2027年度入試の実施要項に基づきます。出願時には必ず産業医科大学公式サイトの最新の学生募集要項をご確認ください。
産業医科大学の問題は「標準問題を確実に」が重要

産業医科大学の個別学力検査は、数学・理科・英語の3科目です。
問題には医学部らしい思考力や処理力が求められますが、合格のために最難関大学向けの奇問・難問ばかりを解く必要があるわけではありません。大切なのは、標準からやや難レベルの問題を、時間内に正確に解き切る力です。
数学では、典型解法を知っているだけでなく、途中式を整理しながら最後まで答案にする力が必要です。難しい問題集に早く進みすぎるより、標準的な問題集を繰り返し、分野ごとの穴をなくすことを優先しましょう。
理科は2科目で200点です。つまり、1科目の大きな失敗が全体に与える影響は小さくありません。物理・化学、化学・生物のどちらの組み合わせでも、得意科目だけを伸ばすのではなく、苦手科目の底上げが重要です。
英語では、語彙・文法だけでなく、長文を速く正確に読み、設問の要求に沿って答える力が求められます。医学・科学系の話題にも慣れておくとよいでしょう。
まずは過去問を時間を計らずに解き、出題形式と必要な知識を確認しましょう。過去問は合否を占うためだけのものではありません。産業医科大学の問題に合わせて、自分の解き方を修正するための教材として使うことが大切です。
小論文・面接対策を

産業医科大学入試では、A・B・Cの全方式で小論文・面接が課され、大学の実施要項にも合否判定の際に重視すると明記されています。
学力試験を突破してから慌てて準備するのでは遅すぎます。
産業医科大学は、産業医学の振興と優れた産業医の養成を目的として設置された、非常に特色のある医学部です。そのため面接では、一般的な医学部志望理由に加えて、少なくとも次の問いには自分の言葉で答えられるようにしておく必要があります。
- なぜ医師になりたいのか
- なぜ産業医科大学なのか
- 産業医はどのような役割を担うのか
- 臨床医学だけでなく、予防医学や健康増進にどう関心を持ったのか
- 働く人の健康を守ることに、どのような意義があると思うか
「学費が比較的抑えられるから」「医学部に合格したいから」という理由だけでは、産業医科大学への理解が十分とは伝わりません。
産業医は、病気になった人を治療するだけでなく、職場環境や働き方にも目を向け、病気を予防し、働く人の健康を守る医師です。大学の理念や卒業後のキャリア、修学資金制度についても理解したうえで、自分の経験や将来像と結び付けて志望理由を作りましょう。
小論文対策も同様です。医療や社会に関する知識を覚えるだけではなく、文章を正確に読み、論点を整理し、限られた時間で筋道立てて書く練習が必要です。
産業医科大学は、A・B・C方式のどれを選ぶかによって学力試験の戦い方は変わります。しかし、どの方式であっても最後に問われるのは、十分な学力に加えて、産業医科大学で学ぶ目的を持っているかという点です。
Dr.TAKAゼミ医学部予備校では、産業医科大学の過去問分析、科目ごとの学習計画、小論文、志望理由書、現役医師による面接練習まで一貫して対応しています。
産業医科大学を受験したいものの、「どの方式が自分に合うのか分からない」「今の成績から何を優先すべきか迷っている」という方は、ぜひ一度ご相談ください(^^)/
参照した一次情報
- 産業医科大学「令和9(2027)年度 入学者選抜実施要項」
- 産業医科大学「医学部 一般選抜 A方式」
- 産業医科大学「医学部 一般選抜 B方式」
- 産業医科大学「医学部 一般選抜 C方式」